「短期間で取れる資格なら、勉強だけに時間を使い切ってもいいかもしれません。」しかし、公認会計士試験のように合格まで数年単位かかる資格を目指す場合、話は変わってきます。
私自身、6年かけて公認会計士試験に合格しましたが、途中で気づいたのは「勉強時間を増やすこと」と「合格に近づくこと」は必ずしもイコールではないということです。長期戦になるほど、体力や集中力が土台になり、その土台を支えていたのが運動でした。
この記事では、勉強と運動の関係について、科学的な理由と、子育てをしながら運動を生活に組み込んでいた私の実体験をもとに紹介します。
なぜ「勉強だけ」だと長期戦で息切れするのか
短期集中型の試験であれば、多少無理をして勉強時間を積み増しても乗り切れます。しかし公認会計士試験のように1〜2年、人によっては6年、7年とかかる試験では、そのペースを維持し続けること自体が課題になります。
机に向かう時間を増やしても、集中力が落ちていれば頭に入る量は増えません。それどころか、座りっぱなしで体を動かさない生活が続くと、睡眠の質が落ちたり、気分が沈みやすくなったりして、かえって勉強の効率が下がることもあります。長期戦の資格勉強では、「勉強時間をどう確保するか」と同じくらい、「その勉強時間の質をどう保つか」が重要になってきます。
運動が勉強に効くというシンプルな理由
運動が脳に良い影響を与えることは、さまざまな研究で指摘されています。ここでは詳細な理論には踏み込みませんが、ポイントだけ簡単に触れておきます。
- 集中力が回復しやすくなる:軽い運動を挟むと、その後の作業の集中力が戻りやすいと言われています
- 記憶の定着を助ける:運動による血流の増加が、記憶に関わる脳の働きを助けるとされています
- ストレスが軽減される:体を動かすことで気分転換になり、長期戦特有の焦りやストレスを和らげやすくなります
科学的に効果が証明された勉強法5選|記憶が定着する仕組みと実践方法でも紹介した「記憶の定着」の仕組みと合わせて、運動もまた勉強の効率を支える土台のひとつだと捉えておくとよいと思います。
特別な運動でなくていい、私が実践していた「生活に組み込む運動」
「運動が大事なのは分かるけど、ジムに通う時間も、ランニングする時間もない」というのが、働きながら・子育てしながら勉強する社会人の本音だと思います。私自身もまとまった運動時間を確保する余裕はなかったので、生活の中に運動を組み込む形で対応していました。
子どもと過ごす時間を運動に変える
💬 著者コメント
もともとマラソン・テニス・バスケ・フットサルなど、平日も土日も好きに体を動かすタイプでした。ただ子育てが始まってからは、まとまった時間を確保して改まって運動する機会はほとんどなくなりました。それでも、公園で子どもと一緒に走り回って遊ぶだけでも、それなりに体を動かせていたと思います。子どもが幼児〜小学生の頃には、通っていたサッカークラブにボランティアコーチのような形で一緒に参加していた時期もあり、これも良い運動になっていました。
移動時間を運動時間に変える
💬 著者コメント
エレベーター・エスカレーターではなくなるべく階段を使う、歩くところを小走りにする、といった程度のことです。特別なことではありませんが、通勤や移動という「すでにある時間」に運動を上乗せする形なので、新たに時間を確保する必要がなく、忙しい時期でも続けやすい方法でした。
まとまった運動時間が取れない人へ|運動のハードルを下げる考え方
「運動しなければ」と気負って新しい予定を組もうとすると、勉強時間との奪い合いになり、結局続かなくなります。長期戦の資格勉強と運動を両立させるコツは、運動を「別タスク」として増やすのではなく、すでにある生活の動作(移動・子どもとの時間など)に運動を混ぜ込んでしまうことだと感じています。
まとまった時間が取れる人はランニングやジム通いでもちろん構いませんが、それが難しい人ほど、「ながら運動」を積み重ねる発想の方が長続きします。
💬 著者コメント
最近は、プランク(体幹トレーニング)を「最低1分だけ」やることにしています。余裕があればプラスアルファをやりますが、基本は1分で終えてもOKというルールです。筋トレは単純作業のように感じてしまい好きになれず、これまで何度も三日坊主で終わっていたのですが、ハードルを極端に下げたことで、今では何ヶ月も継続できています。内容自体はごく小さなことでも、「継続できている」という事実そのものが、モチベーションや自信にもつながっている気がします。
まとめ
長期間にわたる資格勉強では、勉強時間を積み増すことだけに意識を向けるのではなく、集中力や体力を支える運動も生活に取り入れておくことが、結果的に合格への近道になります。
- 短期資格なら勉強一本でも乗り切れるが、長期戦では体力・集中力の土台づくりが必要
- 運動は集中力の回復・記憶の定着・ストレス軽減に役立つとされている
- 特別な運動でなくても、子どもと過ごす時間や移動時間など「すでにある生活」に組み込めば続けやすい
- 筋トレなど苦手な運動は、ハードルを極端に下げれば継続でき、続けられていること自体が自信にもつながる
勉強時間の確保に悩んでいる方は、社会人の勉強ルーティンの作り方|1日のタイムスケジュール実例と継続のコツも参考にしてみてください。


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