公認会計士試験に合格した瞬間、多くの合格者が思うのは「次に何をすればいいんだろう?」という疑問です。
試験に合格することに集中してきたため、その後の流れを知らないままという方は少なくありません。しかし、実は合格後の就職活動は超短期決戦です。合格発表から約2週間で内定が出るケースも珍しくなく、事前に動いていないと乗り遅れる可能性があります。
この記事では、公認会計士試験に合格した後の就職活動の流れを、実体験をもとに解説します。
合格後の就職活動・全体スケジュール
まず全体の流れを把握しておきましょう。
| 時期 | やること |
|---|---|
| 8月(論文式試験直後) | 各予備校主催の合同就職イベント(合同説明会)に参加 |
| 9〜10月 | 各監査法人の個別説明会に参加・志望先を絞る |
| 11月下旬 | 合格発表(令和7年は11月21日) |
| 発表後〜約2週間 | 書類提出・面接・内定(超短期決戦) |
| 12月中旬 | 内定・入社時期の調整 |
| 翌年1〜2月 | 監査法人に入社 |
※令和7年(2025年)のスケジュールを例として記載しています。年度によって変わる場合があります。
ポイントは、就職活動が合格発表前から動き始まるということです。「合格したら動けばいい」と思っていると、情報収集も面接準備も間に合わない可能性があります。
合格発表前にやっておくべき準備
論文式試験直後から動き始める理由
論文式試験は例年8月下旬に実施されます。合格発表は11月下旬。この約3ヶ月間が、就職活動の準備期間です。
合格発表後に就活を始めると何が困るかというと、説明会や就職イベントがほぼ終わっているという問題があります。合格発表後は各法人の採用活動が一気に動き出し、内定まで約2週間という短期決戦になります。法人の文化や雰囲気を知らないまま面接に臨むのは非常に不利です。
ステップ①:合同就職イベントに参加する
論文式試験が終わった8月頃、CPA会計学院・TACなどの大手予備校が**合同就職イベント(合同説明会)**を開催します。
ここでは複数の監査法人が一堂に会し、各法人の特徴・雰囲気・採用方針を一度に比較できます。就職活動の出発点として、まずここに参加するのが最初の一歩です。
ステップ②:個別説明会で志望先を絞る
合同イベントで気になった法人の個別説明会に参加して、情報を深めます。現役スタッフの話を聞いたり、職場の雰囲気を確認したりする機会です。個別相談や監査体験など、いろいろなイベントを開催している監査法人多くあります。
ここで複数の法人を比べながら「どこを志望するか」を絞り込んでいきます。
Big4と準大手・中小で動き方が異なる
注意が必要なのは、Big4(四大監査法人)には業界協定があり、就職イベントや面接の時期についてスケジュールがある程度統一されているという点です。合同説明会や選考の解禁タイミングが揃っているため、スケジュールが読みやすいです。
2025年の場合→「リクルート 4 法人協定 2025 年度の採用活動に関するお知らせ」
一方、準大手・中小の監査法人は法人ごとにスケジュールが異なります。早めに採用活動を始める法人もあるため、気になる法人があれば各法人のウェブサイトや合同イベントで早めに情報収集することをおすすめします。
合格発表後〜内定までの流れ
超短期決戦のリアル
11月下旬の合格発表後、就職活動は一気に加速します。大手監査法人では発表翌日から書類受付が始まり、面接を経て12月上旬〜中旬には内定が出るケースも多いです。
合格発表から内定まで、実質1〜3週間という短期決戦です。準備なしで臨むのは非常に厳しい戦いになります。
書類提出・面接の実際
書類はエントリーシートと履歴書が中心で、志望動機や自己PRを求められます。面接は1〜2回のケースが多く、人柄や志望理由を確認する内容です。一般企業と比較して厳しい質問はあまりされないため、情報収集や志望動機など当然聞かれるであろう内容について事前対策していれば大丈夫かと思います。
大手予備校であれば就職のサポートを受けられると思いますので、不安があればそちらで対策いただくのがよいと思います。
💬 著者コメント
社会人受験生として特に気をつけてほしいのが、スケジュール調整です。合同説明会は平日開催が多く、仕事を休むか早退する必要が出てきます。各法人の個別説明会や面接は土日対応してくれるところもありますが、事前に確認が必要です。特に合格発表後は、短期間のうちに複数の法人の面接が重なる可能性があります。有給の取得や職場への説明など、早めに段取りを考えておくことをおすすめします。入社時期についても応相談とはなりますが、社会人の事情を考慮して柔軟に調整してくれるはずです。
監査法人の種類と入社時期の違い
監査法人には大きく分けてBig4・準大手・中小があります。それぞれ入社時期の目安が異なります。
| Big4 | 準大手 | 中小 | |
|---|---|---|---|
| 入社時期の目安 | 2月1日が多い | 1月1日が多い | 法人による |
| クライアント規模 | 大企業・グローバル | 中堅〜上場 | 中小〜IPO準備 |
※入社時期は各法人・年度によって異なります。必ず志望先の法人に確認してください。
各監査法人の特徴の詳しい比較・選び方については、別記事で改めて解説する予定です。
年齢と就職先の選択
公認会計士試験には年齢制限はないため、どの年代でも挑戦可能ですが、就職にあたっては年齢に見合った経験やスキルが求められます。ちなみに学歴は重要視されませんので高卒でも問題ないです。
BIG4監査法人でも20代のうちの合格であれば経験・職歴をそこまで問われませんし、30代前半であれば社会人経験のある方、30代後半以降でも会計業界や金融機関などでの経験やスキルが評価されれば採用の可能性があります。
準大手以下の監査法人はBIG4よりも年齢層を広く採用するため、年齢に見合った経験やスキルについて不安がある場合は準大手以下も視野に就職活動されることをおすすめします。
まとめ
- 就職活動は論文式試験直後の8月から始まる
- 合格発表後は1〜3週間の超短期決戦
- Big4と準大手・中小ではスケジュールが異なる
- 社会人は有給・スケジュール調整を早めに段取りすること
- 就職はゴールではなく、実務補習→修了考査→登録と続く
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